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鞄工房山本の革製品ブログ

即位礼正殿の儀の行われる日を前に、
改めて夢こうろ染をおすすめ

2019年10月21日

名刺入れ

即位礼正殿の儀の行われる日を前に、改めて夢こうろ染をおすすめ

皆様こんにちは、鞄工房山本の晴之です。

来る明日、「即位礼正殿の儀の行われる日」は令和元年だけの祝日です。5月1日にございました、「天皇の即位の日」と同じですね。
そもそも「即位礼正殿の儀の行われる日」とは何なのか。明仁上皇さまが平成時の同儀式でお召しになっていた装束「黄櫨染御袍」とは? そういえば鞄工房山本の「夢こうろ染」ってそれと関係あるの? 以上の疑問にまとめてお答えします!

即位礼正殿の儀の行われる日

国民の祝日「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)の行われる日」とはすなわち、「即位礼正殿の儀」の行われる日のことです! すみません、あまりにも祝日の名前がそのまんますぎたので。
重要なのは「即位礼正殿の儀」とはなんなのか、というところ。それは天皇陛下の即位にまつわる儀式の1つです。5月1日に徳仁さまが天皇陛下に即位されましたが、それを国内外に宣明する儀式なんですね。

当日は190カ国もの国から代表者が招かれ、日本国内から参列される方も合わせて参列者は約2600人にも及ぶそうです。招かれる方々は各国首相や大統領。想像するだけでおそろしい。

そしてこの日は即位礼正殿の儀だけでなく、祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀、饗宴(きょうえん)の儀なども行われる予定だったのですが! 祝賀御列の儀(祝賀パレード)は延期されることが決定しました。
これは台風15号や19号による甚大な被害を考慮しての判断によるようです。被災地復旧活動を優先すべきであることと、日本国民の感情を配慮した結果です。時期はまだ未定です。

先程申したように当日は国外からの訪問者が非常に多く、日程変更はが不可能なため、即位礼正殿の儀と饗宴の儀は執り行われます。
ところで饗宴の儀はこの日だけでなく25日、29日、31日と4日間に渡って開催される宴席です。こちらも約2600人が招待されているらしいのですが、どんな席なんでしょうね。少なくとも私が想像する宴会とは程遠いのでしょう。

絶対禁色、黄櫨染と黄丹

日本には、ある方以外が身につけてはならない色が2色あります。
絶対禁色と呼ばれるその2色は「黄櫨染(こうろぜん)」と「黄丹(おうに)」。どちらも橙色に似た色で、黄櫨染の方がやや暗く、黄丹の方が明るい色合いです。

この色の着用が認められている方はお一人ずつ、黄櫨染は天皇陛下、黄丹は皇太子さまです。
上の画像はデジタル上の RGB(諸説あります)で色を表しましたが、これらの色は着用されることを認められていないどころか、染色の配合も知られていません。

黄櫨染で染め上げられた装束、「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」は天皇家の重要な儀式の中で着用されてきました。今回の即位礼正殿の儀もそうです。
昭和生まれの方は記憶にございますでしょうか、明仁上皇さまも平成の同儀式でお召しでしたね。私は平成生まれですが、画像検索でそれがわかる、いい時代です。

徳仁さまには皇子がいらっしゃらず、現在皇太子は空位です。明日の儀式で黄丹は見れなさそうですが、黄櫨染に身を包んだ徳仁天皇陛下をお目にかかれるチャンスです。そういった目線でも楽しみにしたいですね。

黄櫨染から夢こうろ染へ

絶対禁色である黄櫨染を身にまとうことは私たちにはできません。しかし、実は現代に蘇った「夢こうろ染」というものがありまして、天皇陛下気分を味わうことはできるかもしれません。

夢こうろ染とは!

平安時代より天皇のみに許された第一礼装である黄櫨染を、染色作家・奥田祐斎氏が研究・アレンジして現代に蘇らせた特別な染め、それが夢こうろ染です。夢こうろ染は、光によって色味が変化するという、世界に類例のない性質を持っています。
その技法で、鹿革に奥田氏自らが一つ一つ柄を描きました。衣装の美しさのみならず、室内では黒~深紫に見える革色が、太陽の下では赤みを帯びたワインのような上品で美しい色合いへと変化することも魅力です。

店内ポップより説明文を拝借しました!

はて色が変わるとはどういうことでしょう。最近晴れの日に撮影を行えなかったため前に撮ったものですが、実際にご覧ください!

室内及び曇り空ではこんな色ですが……

外で太陽の光にあたるとこう!

なんとも不思議です。
実際の黄櫨染も同じように日光で色調が変わると言われています。奥田祐斎氏は実際にそれを目の当たりにする機会を得、調査、研究の末に夢こうろ染の染色に成功したのです。すごい。

もちろん夢こうろ染は禁色ではありません! なんならこの素晴らしい染色を皆様にもっと知っていただきたい。せっかくの即位礼正殿の儀に合わせて、1つ持ってみてはいかがですか?
鞄工房山本では夢こうろ染の名刺入れと束入れをご用意しております。他の製品に比べて少し値は張りますが、ご納得いただけること間違いなしですよ!

夢こうろ染 名刺入れ 30,000円(税別)
束入れ 60,000円(税別)

筆者プロフィール

名前:晴之

奈良県出身 同志社大学卒業
卒業後は高校教師を5年間勤める
2018年4月に鞄工房山本入社
趣味はウィンドサーフィン、スノーボード
好きな科目は数学