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ランドセル屋さんの革製品ブログ

鞄工房山本、鹿革小物の撮影ルポ。
ウェブサイト2019年1月オープンに向けて

2018年12月13日

長財布

皆様こんにちは。
鞄工房山本の二見です。

12/10(月)・11(火)と、WEBサイトに掲載する商品の写真撮影が京都であり、同行してきました。

京都の撮影現場

撮影場所は京都。紅葉もさかりの神社仏閣を背景に……ではなくて、京都の写真家の方に撮影をお願いしたからです。場所は、単なる写真ステュディオではなく、その写真家中島光行さんが経営されているギャラリー×コミュニティストア×カフェ、To see。京都市中京区にあります。

1階がカフェと展示スペース/ショップです。丁度12/11までは陶芸家長谷川哲也さんの手によるSHIROUMAという器のラインの展示。長谷川さんは愛知県で活動されています。基本的にこちらのギャラリーとショップでは京都以外のところで活動している人を中心にスポットを当てているそうです。京都に住んでいる人が来る場所にしたいから、ということを中島さんは話されていました。

↑SHIROUMAの器。

お邪魔したときは2階もショップ/ギャラリーの状態。ジャンルにとらわれることなく、全国で自由に創作活動をしている人の手による雑貨と洋服が置かれています。

そして、4階建てのビルの階段をさらに上がると写真撮影のスペースに到着。

私はいろんな職業の人の仕事場や仕事道具を見るのが好きなので、機材を見ているだけでも楽しい。

撮影1日目:名刺入れ・長財布・ブックカバーの静物写真

2日間ある撮影日のうち、初日は モデルなし=ブツ撮り=スティル・ライフ をやっていただきます。

ブログを始めてから写真を撮る機会が増え、いつも目で見る世界と写真の中の世界の違いに驚いています。目はきょろきょろ動き続ける上に、見たいものを見たいように見るようです。写真はものに対してよりシビアです。容赦なし。今回はプロに写真を撮っていただくのでまた違うものの見方が体験できそうです。

カラフルでありながらも、デザイン自体はシンプルな鞄工房山本の鹿革小物。何カットも撮影していると déjà vu のような、どうしても単調な印象になってしまいがちです。そこでありとあらゆる工夫がされます。

実際サイトで使われるものがどの並べ方の画像になるのかは今はお伝え出来ませんが、WEBデザイナーさんも写真家さんもうんうんうなりながら考えてくださいました。私も一緒に唸っては見ましたが特に役には立っておりません……。絵を描くよりも、華道か俳句をひねるのに近い煩悶。

ドミノ倒し?

いいえ、束入れ(メンズ長財布で小銭入れのないもの。写真のバイカラーバージョンは29000円(税別))です!

名刺入れも並べ方に苦労しました。
タイルのように並べて試してみたものの

何か腑に落ちず。

重ねることにしたはいいが、色の順番はこれでいいのか?
一番前に来る色は??

↑黄金色が前になったらこうで、

↑空色が前ならこんな感じ。

と言っている間に重なり具合の角度も、旋回させるスタート位置も微調節が繰り返されます。最終的にどうなったかは、1月末のWEBサイトオープン時にご覧下さい!

革の経年変化の Before & After も正直かつ雰囲気のある写真になりました。使い込まれた様子もいとおしくなります。パンを焼く前と焼いた後、という説もありますが。

黒い腕に白い手袋を見るとミッキーマウスかと思ってしまうのは私だけではないはず。

モニターをチェックしているのは、革製品のウェブサイト制作を依頼しているデザイナーさんです
13色(2018年12月現在)展開している鹿革のうち、生成りと憲法黒はタンニンなめしです。生成りは特に素仕上げ(ヌメ)なので、使っているうち徐々に左のようにあめ色になります。

名刺入れ (写真は生成り) 15,000円 13色展開
カメラで撮った画像をその場でPCに取り込んで確認しながら調整していきます。ふと、アナログの時代はもっと大変だったのかと想像。でもその代わりに、幸せなアクシデントというか、思いがけない効果も出たりしたのでしょうか。

撮影2日目:シンプルな革製品×モデル。メンズもレディースも、という文言に説得力を。

2日目はモデル登場。モデルは鞄工房山本を代表する美男美女にお願いしました! といっても今回は顔を写さないのが残念です。普段、彼らは奈良の工房でランドセルを作ったり、販売に携わったりしています。

さすがにお二人ともシュッとしておられます。
え?お面とった顔が見たい?プライバシー保護のため若干画像を加工しています。

さて、モデルを使った本番の撮影はというと。

写真そのものからはなかなか想像しにくいのですが、自然なふうに見える写真でも、実は撮影スタッフの努力の賜物だったということがあります。

例えば、名刺入れを手に持っている人の視点から俯瞰したようなこの写真。

名刺入れ(バイカラー) 空色×生成り 12,000円(税別)9色展開

ただ、それを写真に撮ろうとすると。写真家さん頭がつっかえておられます。

↓そして、このようにものを持って前に手を差し出して止まっている、のもしばらくやるとプルプルしてきます。

↓あるいは写真にしたいアングルに体と物の位置関係を固定するにはどうしても無理な姿勢になったり。

モデルのお二人、写真家の中島さん、WEBデザイナーさん、皆様おつかれさまでした。お陰様で良いサイトが出来そうです!

あともう一回撮影が1月にありますのでまたその時はよろしくお願いいたします。

鞄工房山本 二見

筆者プロフィール

名前:二見

大阪府出身 京都大学卒業 ヨーロッパで靴の仕事を12年間経験したのち帰国
バッグメーカーなどを経て2018年8月より現職
好きな文筆家は森鴎外、Albert Camus
好きなミュージシャンは Jimi Hendrix、Cream