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ランドセル屋さんの革製品ブログ

バイカラー鹿革小物 × バイカラー鹿革小物で
さらに色遊びをしてみる

2018年12月22日

長財布

こんにちは。鞄工房山本の二見です。

今朝の奈良は霧です。一面真っ白で、幻想的です。きれいと言っても差し支えなし。電車は遅れるし、自動車の運転もいつも以上に注意が必要にはなりますが、見ている分には興味深い(霧で大変な目にあった方、すみません)。

本舎の前の様子。これでも朝の8:40くらいなのでだいぶ晴れてきてからの状態です。

香具山も何とも言えない「気配」を漂わせています。
おどろおどろしいのではなく、「霊験あらたか」な雰囲気。

霧の細かい水滴のおかげで、こんなおまけもありました。完璧な姿のネットに、きらきら光る霧のつぶ。繊細な仕事、お見事です。

はっ。そろそろ革製品のお話を。
前回、バイカラーの商品を一通りお見せしました。今回はそのコーディネートを考えてみたいと思います。

え?
なんですって?
商品の型数が少ないのに頑張るね?

はい、頑張ります!ご声援ありがとうございます!今のところ形は限られているのです(汗)。だから、色でお見せします。そして、商品の種類も増やしていきます!

初級編:わかりやすい「お揃い」

もちろん、バイカラー×バイカラーでも完全なるお揃いにすることもできるのですが、

↑束入れ(バイカラー・スリム)焦がれ色×紺藍 29,000円(税別)
名刺入れ(バイカラー)焦がれ色×紺藍 12,000円(税別)

なんだか、お父さんと息子さんみたい……
No surpriseな組み合わせでブログ2000字(目標)は書けません!もうちょっとひねってみましょう。

中級編:秘めたるお揃い

同じ「焦がれ色×紺藍」の束入れを使って、別の名刺入れを組み合わせてみます。中はネイビー共通のままです。

↑右:名刺入れ(バイカラー)黄金色×紺藍 12,000円(税別)
閉じていると、「同じ革で、色だけ変えて揃えた」状態。
でも実はお揃いダヨーン。という仕掛けです。紺藍はきりっとした青なので、華やかに見えますね。

上級編:色でしりとりをしているかのように

もっとひねってみました。

外観はまじめな感じ。
これまた焦がれ色(×紺藍)の束入れに、紺藍の名刺入れの挿し色は?

開けると……

パキっとします。
右:名刺入れ(バイカラー)紺藍×黄金色 12,000円(税別)
焦がれ色×紺藍の束入れに合わせたのは、紺藍×黄金色の名刺入れ。紺藍は、焦がれ色(茶色)の補色と近いからでしょうか。ちなみに茶色の本当の補色は緑がかった深い青です。青の補色はオレンジなので、手前の名刺入れも補色に近い組み合わせです。「補色に近い」というのは変な言い方ですね。反対色、ということになりますか。

通常ならばド派手あるいはカジュアルなり、スポーティーに見えがちなコントラストの組み合わせがマイルドに見えるのは、鹿革の優しい風合いのお陰でしょう。これでもっと表面が人工的なムードの素材だったりすると、違って見えそうです。

応用編:これもコーディネートなのだ

応用編というか、個人的に好きな組み合わせです。

これまでの例と比較しやすいように、引き続き「焦がれ色×紺藍」の束入れを使います。
外側が千歳緑の名刺入れを開けると……。
Drrrrrrr
(ドラミング)
カシャーン
(シンバル)
右:名刺入れ(バイカラー)千歳緑×生成り 12,000円(税別)
とくに2つのアイテムに共通の色が無くても落ち着いたバイカラー同士の組み合わせが見つかりました。

ここで久々のツッコミが。
「せやけど、内側でそんなに凝る人居てるん?」

居てますよー。イギリスのビスポークメンズ靴でもライニングが赤で注文する方が結構いるそうです。(色落ちしそうなのに!)
それに、かっこいい下着をつけていると気持ちが引き締まるのは女性だけではないはず。
それこそ、身に着けるものと自分のあいだにintimateな関係ができるようで楽しいのではないかと。
「お気に入り」という気持ちが盛り上がると言いますか。

ここからさらに色々組み合わせてみましょう。
中級編のバリエーションとして、黄金色の束入れと空色の名刺入れ。

内側に生成りが使われている、明るいけど派手ではない組み合わせ。派手ではないけどちょっとロマンティックではある。

↑左:束入れ(バイカラー・スリム)黄金色×生成り 29,000円(税別)
右:名刺入れ(バイカラー)空色×生成り 12,000円(税別)

番外編 (バイカラー同士じゃないんですけど)
パステル系2色も、こういう合わせ方はいかがでしょう。
薄藤色も、若葉色も、意外と好みがわかれる色です。好きな人は一目で選んで手に取るけれど、敬遠する方もおられます。
その2色を敢えて合わせて、実は片方の挿し色が他方と同じ色。

↑ブックカバー(文庫本サイズ)薄藤色 15,000円(税別)
名刺入れ(バイカラー)若葉色×薄藤色 12,000円 (税別)
きれいです。
1色だけで見るより、発色の良さも際立つ気がします。

これを見ていて、先日お邪魔した素敵なお庭を思い出しました。

落ちている花びらと草の色のコントラストが記憶に残っていたのでした。色合わせがしっくり来たのも当然、という気が、今しました。

今あるアイテムだけでもこれだけ遊べるので、いま企画中のさらなる新型を早く仲間入りさせて、より楽しい商品構成になるよう、皆でかんばります!

鞄工房山本 二見

筆者プロフィール

名前:二見

大阪府出身 京都大学卒業 ヨーロッパで靴の仕事を12年間経験したのち帰国
バッグメーカーなどを経て2018年8月より現職
好きな文筆家は森鴎外、Albert Camus
好きなミュージシャンは Jimi Hendrix、Cream