BLOG

ランドセル屋さんの革製品ブログ

山本大阪探訪
山本大阪探訪~最高級ランドセル「オールコードバン 夢こうろ染」~

2019年7月23日

その他

皆様こんにちは、鞄工房山本の晴之です。

先週末、7月20日と21日は大阪「梅田センタービル」で本当に最後の! 鞄工房山本のランドセルと鹿革製品の展示会を開催しました! 前回の山本大阪探訪の記事では「最後の大阪」とか言ってすみませんでした!

通算何回? 大阪での展示会

私たちは3月半ばから全国いろんなところに展示会のために足を運ばせていただきましたが、大阪での開催が最多なのは間違いありません。
数えてみると、その数なんと15回! 実に月の半分を大阪で過ごしていたのですね。

大阪は好きです。ラーメン、うどん、蕎麦、蕎麦、焼き鳥……美味しいものをたくさんいただきました。そればっかりやないか! とツッコまれそうです。すみません。

でも冗談抜きで大阪の人らしさってあるじゃないですか。他府県からすると、方言から口が悪く聞こえてしまうかもしれませんが、なんだかんだのあったかさ。その独特な空気感が私は好きなのです。

ところが今回も前回の立川に続き、私は現地に行けておりません。スタッフから聞いた上での山本大阪探訪、いってみましょう!

大阪展示会場で完売した「オールコードバン 夢こうろ染」

大阪で開催した時は、他のところの時と比べると比較的たくさんのお客様にお越しいただいております! ランドセルシーズンも折り返し地点なのか、ご注文して下さるお客様も多かったと聞いております。

開場前のこんな様子から……

開場するとこんな感じでお陰様の大盛況! ありがとうございます!

そんな中、あるモデルのあるカラー、最後の1個を手にされたお客様がいらしたので、そのランドセルのお話しをしたいと思います!
それはこちらの「オールコードバン 夢こうろ染」ランドセル、ワイン色。

オールコードバン 夢こうろ染 | ランドセルの鞄工房山本
オールコードバン 夢こうろ染 ワイン 179,000円(税込)

その高価格に多くの方はぎょっとされます。私もぎょっとしました。ですが知れば知るほどこの価格に納得できるのもこちらのランドセルの魅力なのかもしれません。
この記事だけではたして説明が収まるかどうか……

最高級の革「コードバン」

このランドセルの魅力を語るには、夢こうろ染の前に素材である「コードバン」という革についてご説明しなければいけません。
別名で「革のダイヤモンド」や「革の王様」と呼ばれるコードバンは馬のお尻にあたる革です。

「革のダイヤモンド」たる希少性

まず特筆すべきはその希少さ。ランドセルの「カブセ」という名前のランドセルのフタにあたる部分、あのパーツが馬1頭のお尻から2枚分しかとれません。
しかもカブセの大きさをとるには面積が小さすぎるコードバンもあるらしく、それはランドセル用としては使えないのです。

当店のコードバンシリーズである「コードバン・アンティーク」や「コードバン・レイブラック」、「コードバン・グレース」はカブセの部分のみコードバン、他の部分はコードバンに似せた牛革を使っています。
しかし、「夢こうろ染」含む「オールコードバン」シリーズはそこだけではなく「大マチ」と呼ばれるランドセルの両側部から底部にかけてぐるっと3面分のパーツにもコードバンを使用。もちろん1枚革です。カブセよりも長さが必要になるため、馬1頭分のコードバンが必要です。
つまり「オールコードバン」シリーズに使われるコードバンは馬1.5頭分。贅沢すぎます。

キメ細やかな光沢が生み出す存在感

牛革など、一般的な革の表面に見られるシワを「シボ」と言います。しかしコードバンにはシボは見当たらず、何なら光り輝いているように見えます。
下の写真は当店のランドセル、左が牛革で右がコードバンです。

このように光沢があるのはコードバンの繊維が非常に緻密だから。実際にお触りになられると感じていただけますが、その手触りはツルツルというよりスベスベ。鹿革とはまた違った最高級の手触りを体感することができます。

また、その緻密な繊維はコードバン特有の頑丈さをも生み出します。よっぽどのことがない限り引き裂けるようなことはないでしょう。

シボがある牛革か光沢のあるコードバンかは好みの問題にもなってきますが、上品な大人の落ち着きを感じさせながら特有の存在感を演出できるのはコードバンで間違いないでしょう。

オールコードバン | ランドセルの鞄工房山本

(左から)

オールコードバン 120,000円(税込)

と、案の定素材の説明だけでこんなにも長くなってしまいました。結局夢こうろ染とはなんぞや。続きを待てない方はランドセルではありませんが、下の関連記事から過去の夢こうろ染の記事をどうぞご覧ください!
それでは今週中に続きはアップいたします! その時! 最高級の素材と最高位の染めが融合されるでしょう! お楽しみに!

鞄工房山本 晴之

筆者プロフィール

名前:晴之

奈良県出身 同志社大学卒業
卒業後は高校教師を5年間勤める
2018年4月に鞄工房山本入社
趣味はウィンドサーフィン、スノーボード
好きな科目は数学