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ランドセル屋さんの革製品ブログ

電車での移動時間に、自分を磨く。
鹿革ブックカバーと一緒に

2019年9月16日

ブックカバー

皆様こんにちは。本日9月16日は敬老の日ですね。以前なら「おじいちゃん・おばあちゃん」と言われていたような年齢の方も、今どきは見た目・感覚共にお若い。何歳から敬老の日のプレゼントをあげてよいのか躊躇してしまいます。
そう言えば、ここ数年一般化している「じいじ・ばあば」という呼び名も、「おじいちゃん・おばあちゃん」と呼ぶことへのためらいや、照れから来ているのかもしれません。

平日朝、近鉄橿原線車内での出来事

本題。鞄工房山本は奈良県橿原市にあります。
私はこの本舎への通勤に近鉄橿原線を利用しています。

鹿革ブックカバー 左から胡桃色・焦がれ色(各15,000円 税別・18色展開)

朝は、通学の高校生が大勢乗っており、友達同士で一緒のことが多いようです。友達グループは見てすぐそれとわかります。同じ部活のバッグや、おそろいのフェルトのマスコットをバッグに付けているからです。あるいは、テスト前は皆同じ参考書を読んでいます。

ある時、二人の女子高生が英語の単語問題を出し合っていました。
一人目は、友達の出す問題にスラスラと答えます。全問正解です。
交代して、二人目になった時、そうは行きませんでした。
「それなんやったっけ」
「ヒントちょうだい、ヒント」
と答えに詰まってしまうか、違う単語と混同してしまい、なかなか厳しそうです。友達もあれこれヒントを出して、助けようとしています。根気よく続ける二人のやり取りを、失礼と知りながらしばらく聞いてしまいました。

(受験シーズンに現れる、近鉄電車の〈合格祈願つり革〉)

電車に乗っている時、あるいは電車に限らず公共交通機関で移動する時は、絶好の読書の時間かつ勉強の時間です。勉強、と言っても学校の科目や資格関連に限らず、好きなことならなんでもあり。車内に「閉じ込められている」のは、集中の絶好の機会です。「集中して眠る」以外のことをやるなら、こういうのはいかがでしょうか。

高校生・大学生・社会人問わず、移動中のお供に鹿革ブックカバー

18色の鹿革ブックカバーそれぞれに文庫本を合わせる、新しいギフトのかたちの提案〈ディア文庫〉も今回が17回目です。胡桃色のブックカバーに合わせようとしましたら、女性限定のように見えてしまうので今回は胡桃色とよく合う焦がれ色にも写真に登場してもらいました。

さて、小見出しで「~問わず」と言いつつ、一応英数国社網羅してみました。(物理化学地学では選ぶことすらできず)

英語

『英語類義語活用辞典』 最所 フミ著 (ちくま学芸文庫)
英和辞書で単語を調べるつもりが、ぜんぜん違う言葉で面白そうなものに目が行って、宿題がはかどらなかったことはありませんか。そういう時間って、自分の興味で知識を得るので大事だと思います。
この本には、似た意味だけれどもニュアンスが違う類義語・同意語や、知っていると便利な反意語が例文と共に紹介されています。英語でランクアップしたい方に。
(ここまでおすすめしておいて、この本が鹿革ブックカバーには分厚すぎることに気が付きました。鹿革ブックカバーは350ページくらいまでの文庫本にご使用いただけます。『英語類義語活用辞典』は424ページです。申し訳ありません!)

数学

『哲学的な何か、あと数学とか』 飲茶著 (二見文庫)
数学に興味がある高校生くらいから読まれるといいかもしれません。数学の「ストーリー性」というか「人間っぽい面」も感じさせるよみやすさで、大きなテーマを説明してくれます。

国語(現代文)

『銀の匙』 中 勘助著 (岩波文庫)
昔図書館で借りて読んだのが、旧字体の旧仮名遣いだったのでその美しさというか力も加わって記憶に残っています。今文庫本で出ているのは、検索したところによると新字体新仮名遣いなので物足りない気がします。とは言え名著であることには変わりありません。

国語(古文)

『これで古典がよくわかる』 橋本治著 (ちくま文庫)
橋本治さんは今年1月に70歳で亡くなられました。私が初めてその名を聞いたのは『桃尻語訳 枕草子』(河出書房新社、1987 - 1988年)。清少納言の随筆を当時のギャル(この言葉自体、もう耳にしないですね)語で、文庫本の帯にもあるように「春って曙よ!」なスタイルとスピリットで口語訳したものです。当時かなり話題になっていました。日本語(とくに話し言葉)は猛スピードで変化しているので、今最先端のボキャブラリーを有している方たちからこの枕草子がどう思われるかちょっと興味があります。 筆者は、古典の口語訳をすることによって古典をより身近に感じさせてくれました。ここでは、古典に関する思いもよらないトピックが取り上げられています。読者が更に古典に興味を持ち、「古典→難しい」という先入観を取り除いて古典に触れられるように、一つ一つ興味深く読んでいけます。

世界史

『ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界』 阿部 謹也著 (ちくま文庫)
有名な、ハーメルンの笛吹き男のお話。グリム童話、ミステリー、伝説、どれにあてはまるのでしょうか。この本では、歴史的資料をもとに、実際にあった事件であったのかが検証されます。その中で明らかになっていく中世ヨーロッパの人々の心理、宗教、差別……。 やっぱり、中世って想像力をかき立てられて面白いです。どこの国でも。

ところで、日本史はこの〈ディア文庫〉の中で2冊ご紹介しましたので、敢えて何も選びませんでした。

それにしても、読みたい本は尽きません。私も定年退職して本三昧の日々を送りたい。なんて言うと、長年勤め上げた方々に失礼になってしまいますが。

〈鹿革ブックカバー〉18色展開・15,000円(税別・写真は胡桃色)の商品ページはこちらから

筆者プロフィール

名前:二見

大阪府出身 ヨーロッパで12年間の就業経験を積んだ後帰国
バッグメーカーなどを経て2018年8月より現職
好きな文筆家は森鴎外、Albert Camus
好きなミュージシャンは Jimi Hendrix、Cream