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ランドセル屋さんの革製品ブログ

奈良県明日香村にて
彼岸花と案山子と光の回廊と

2019年9月27日

その他

皆様こんにちは、鞄工房山本の晴之です。

奈良の8月のイベントと言えば、「なら燈花会」。2万本を超えるろうそくに灯りをともし、奈良公園一帯を照らし出す夏の風物詩です。

そんな奈良の一大イベントである、なら燈花会の素敵な風景を写真に収めてくれた工房スタッフの彼女が、今回は奈良県明日香村のお祭りに行ってきてくれましたよ!

いつも素敵スポットのご紹介、ありがとうございます!

彼岸花祭りと飛鳥光の回廊

9月20日と21日の土日に同日開催された「彼岸花祭り」と「飛鳥光の回廊」。日中は彼岸花、日没後はろうそくなどのライトアップを楽しむことができます。
主な開催場所は明日香村の稲渕地区と石舞台地区です。歩くとなかなかしんどい距離ですが、期間中はシャトルバスが運行しているので行き来も楽チン! お昼に近鉄飛鳥駅から稲渕地区へのシャトルバスに乗って彼岸花祭り、夕方には稲渕地区から石舞台地区行きのシャトルバスに乗って飛鳥光の回廊を楽しむのが良さそうです! 帰りは石舞台地区から近鉄飛鳥駅か橿原神宮前駅へのシャトルバスが出ていますよ。時間帯によって運行するバスの行き先や運賃が変わるのでお気をつけください!
主に見て楽しむイベントですが、彼岸花とろうそくの他にもいろいろと面白いものがあるようです。行きそびれてしまった皆さん! どうぞ当工房スタッフの写真でお楽しみください!

まずは稲渕地区の棚田で彼岸花を眺める

秋のお花として代表的な彼岸花。写真や絵ではよく見かけますが、そういえば実際に見たことって少ないかも。他の花とは少し違うその姿から、英名では「Red Spider Lily」と呼ばれたりします。写真は去年のものです。

なんだか不吉でマイナスなイメージが強い彼岸花ですが、花言葉はそんなことありません。赤の彼岸花なら「情熱」や「思うはあなた一人」など、情熱的なメッセージがうかがえます。それなのに不吉なイメージが払拭できないのは、妙な迷信が多かったりお墓の近くに咲いていたりするからでしょう。
実はそれはどちらも彼岸花の持つ毒性からきています。

口に入れると危険な毒を彼岸花は持っています。肌の弱い方なら触れるだけでもかぶれる可能性があります。それが歪曲して「彼岸花を持ち帰ると家事になる」や「彼岸花を摘むと人が亡くなる」といった縁起でもない迷信が広まったようです。
特に彼岸花の毒は球根に多く含まれており、だからお墓の近くに植えられるようになりました。それは、害虫やネズミ、モグラからお墓を守るため。火葬よりも土葬が多かった昔ならではの工夫だったんですね。

こうやって調べてみると、人の役に立っているのに悪いイメージが先行してしまった可哀相な彼岸花。赤だけでなく白や黄色なんてものもあるんですよ。

英語で言うと「White Spider Lily」や「Yellow Spider Lily」? 彼岸花祭りは終わりましたが、彼岸花の開花時期は10月初旬まで続きそうです。その儚げな美しい姿を見に行かれてはいかがでしょうか。

彼岸花と一緒に案山子もどうぞ

彼岸花の咲く稲渕地区にはもう1つ見どころがございます。それは案山子ロードに立ち並ぶ案山子たち! こちらも写真は去年のものです。ご了承ください。

明日香村稲渕地区では毎年案山子コンテストなるものが開催されており、その年のテーマに沿った案山子を一般公募しているのです。
第23回となった2018年のテーマは「日本の童謡」。上の案山子は「とんぼ」を題材にしたものでした。人間ではなく、まさかのとんぼが主役だったんですね。どうりで妙に大きいわけです。
案山子っぽいものもあれば、「これって案山子なん?」と言うものもあったようです。むしろそっちの方が多かったのかも。

「おにのぱんつ」。世界観が不思議すぎます。カラスなどの害獣が寄ってこなければ良しなのでしょうが、鬼がメリーゴーラウンドのようにくるくる回っているのは何故。
それと、「おにのぱんつ」と字で書いて題材を伝えてしまうのはいささか反則のような気がするのは私だけでしょうか。

カラス避けって言ってるのにまさかのカラスがコンセプト!「七つの子」を題材にされたようですが、逆にカラスが案山子を仲間だと思って寄ってくることはないのでしょうか。
そしてこれが2018年の村長賞だというから余計面白い。村長は恐らくこの作品に込められたアイロニーを敏感に感じ取られたのでしょう。

そして一番インパクトあるのがこのお方。

「西郷どん」です。……あれ? 西郷隆盛って童謡でしたっけ? 大河ドラマで話題にはなったのは確かですが、テーマの童謡どこ行った。
ところでこの西郷どん、やたら大きく見えませんか? なんと 6m もあります。デカ! 実は毎年つくられる「ジャンボ案山子」枠だそうで、この先1年間ここに立って田畑を守り続けてくれるのです。
ちなみに他の案山子たちは11月中旬頃までここで立っているそうですよ。

2019年の第24回案山子コンテストのテーマは「思わず笑顔になる案山子」。今年も面白い案山子(?)がたくさんエントリーしたようです。下のリンクからぜひご覧ください。

2019年度案山子コンテスト入賞作品のお知らせ | 明日香村観光ポータルサイト旅する明日香ネット

また、今年のジャンボ案山子は NHK 番組「チコちゃんに叱られる!」から「チコちゃん」でした。実際に見に行ってみてくださいね!

素敵な写真のおかげか、なかなか面白そうな彼岸花祭り & 案山子コンテスト。来年はちょっと行ってみたいかも。
そしてついつい長くなってしまいました。続きの「飛鳥光の回廊」編はまた次回! お楽しみに!

筆者プロフィール

名前:晴之

奈良県出身 同志社大学卒業
卒業後は高校教師を5年間勤める
2018年4月に鞄工房山本入社
趣味はウィンドサーフィン、スノーボード
好きな科目は数学