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ランドセル屋さんの革製品ブログ

今さら聞けない! 彼岸入りって何?
秋分の日とお彼岸の関係

2019年9月19日

その他

皆様こんにちは、鞄工房山本の晴之です。

日中もめっきり過ごしやすい気候になってまいりました。朝晩なんて窓を開けていると少し肌寒いくらいです。
今週末は雨になりそうで、日中はムシムシ、朝晩はもっと冷え込むかもしれません。急な気温の変化でお身体を壊されないよう、お気をつけください。

そんな秋めく9月も残り3分の1ほど。明日は彼岸入りです。「お彼岸」という言葉ってよく聞きますが、恥ずかしながら私、どういう意味かいまいち分かっていなかったので調べてみました。
そんなわけで、本日は読み物ブログ、イメージ画像は革製品でお送りします。

春彼岸と秋彼岸

お彼岸は春と秋にそれぞれ1回ずつ、年に2回あります。春分の日と秋分の日をそれぞれの「彼岸の中日」として、その前後3日を合わせた7日間を「お彼岸」と言います。初日が「彼岸入り」、最終日が「彼岸明け」ですね。

そもそも「彼岸」は仏教の考えです。仏教では昔から西にあの世があるとされていました。
彼岸の中日は太陽が真西に沈む、昼と夜の長さがほとんど同じである1日です。ですから、春分の日と秋分の日は1年で一番この世とあの世が近くなる日、つまりご先祖様に会いやすい日なのです。
その前後のお彼岸にお墓参りやご供養、ご法要を行うのはこのためなんですね。

でもなぜか私のイメージでは秋分の日の方が「お彼岸」という言葉がしっくり来ます。
彼岸花とかが咲いて、視覚的にも儚げな秋の様子がそうさせるのでしょうか。春の方が華やかで動物も植物もいきいきとしている感じがします。
国が定めた春分の日の趣旨は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」こと。秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを趣旨としています。みんな思うところは同じなのかもしれませんね。

お彼岸の過ごし方

正確な仏教の教えでは、実はお彼岸の過ごし方って1日ごとに細かく決められているのです。
中日は「ご先祖様に感謝する日」、その前後6日間は「人が生きていく上での善行と悪行を判断し、善行を選べるようになる期間」なのです。具体的に、

  • 布施……他人へ施しを与える
  • 持戒……規律を守り、反省する
  • 忍辱……怒りを捨て、耐え忍ぶ
  • 精進……精進努力する
  • 禅定……心を安定させる
  • 智慧……智慧を働かせる

これらのことを1日に1つずつ行うようです。結構がっつりと仏教の内容絡みの春分の日と秋分の日なんですね。思えばお盆休みも仏教絡みです。はたまた、祝日にはなっておりませんがキリスト教のクリスマスは1年の中でも一大行事です。
多種多様な文化を取り入れている日本。賛否両論あるのかもしれませんが、みんなが楽しんでいるならそれでいいのではないかと私は思うのです。
話がそれましたが上で紹介したお彼岸の過ごし方、よければ明日から試してみてはいかがですか?

ぼたもちとおはぎ

お彼岸の食べ物! と聞いて思い浮かべるのは「ぼたもち」と「おはぎ」。私のイメージでもなんとなくそうでした。あんこをつくるのに使う小豆には魔除けの効果があると昔から言われており、この2つがお供えされるようになりました。
さて、「ぼたもち」と「おはぎ」、この2つの違いって皆様ご存知ですか?

実は、違いはありません! 名前が違うだけで同じものを指すのです。なぜ名前が違うのか、漢字で書くとわかりやすいかも。
「牡丹もち」と「お萩」。
おわかりですか?「牡丹」は春の花、「萩」は秋の花。つまり、春彼岸のお供え物が「牡丹もち」で秋彼岸のお供え物「お萩」なのです。あ、お供えのあとはちゃんと食べてしまって大丈夫ですよ!

「ちょっと待って! こしあんがぼたもちで、粒あんがおはぎって聞いたことあるよ!」とおっしゃるそこのあなた! それ、半分正解です!
これも季節に由来します。小豆が収穫できる時期は秋なので、新鮮な小豆で粒あんをつくっておはぎをつくることができます。が、しかし、冬を越した春の小豆は固くなってしまっているのでこしあんにせざるを得ないのです。だからぼたもちはこしあん。
それが今となっては、一年中粒あんもこしあんも楽しむことができるので、あんまり関係なくなったんですね。

もう1つ! ぼたもちとおはぎにまつわる豆知識。もちろん、夏や冬に食べるときもありますよね。そういう時も呼び名がありまして……
夏は「夜船」、秋は「北窓」と呼ぶんですって。なんかかっこいい。由来はなかなか強引なので割愛しますが、ご興味があれば調べてみてください。
あんこのついた美味しいお餅の呼び方で四季を表せるってなんだか風流です。

秋分の日を越すと今まで長かった昼と短かった夜が逆転します。一気に雰囲気が変わりそうです。
そろそろ衣替えの準備を始める頃でしょうか。

筆者プロフィール

名前:晴之

奈良県出身 同志社大学卒業
卒業後は高校教師を5年間勤める
2018年4月に鞄工房山本入社
趣味はウィンドサーフィン、スノーボード
好きな科目は数学