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ランドセル屋さんの革製品ブログ

レザーマニアへの道~鹿革と
ブライドルレザーを一枚革で見比べる~

2019年9月12日

その他

皆様こんにちは、鞄工房山本の晴之です。

本日は皆様お待ちかね!「レザーマニアへの道」第2回です!
「え? 待ってないし何その企画、第2回っていつ第1回したん?」と言う方はこちらをお読みください。

2019年1月26日の記事です。半年以上前の記事ですが、文末ではきちんと次回予告もしていました。お待ちかねの皆様、お待たせいたしました!
残念ながら「ドラム鞣し」と「ピット鞣し」のお話はできませんが、本日は鞄工房山本が入荷している革をまるまる1枚の状態でご覧いただうこと思います。
鹿革だけでなく、ブライドルレザーもお見せしますよ!

鹿革をまるまる仕入れる

当ブログでも何度か紹介していますが、当店で使っている鹿革はすべて、130年以上の歴史を誇る国内鹿革シェアナンバー1タンナー「藤岡勇吉本店」から仕入れております。
18色もの色数をこのクオリティの仕上げ方で揃えられているのは一重に藤岡勇吉本店のおかげ! いつもありがとうございます!
ちなみにここだけの話、鞄工房山本の社長と藤岡勇吉本店の社長は高校時代の同級生だそうです。しかも同じ陸上部に所属していたとか。これも縁なんですね。

本来、牛革など個体が大きいものに関しては「半裁」と言って牛1頭分の革を半分に断ち切った状態で仕入れますが、鹿は1頭が小さいので、まるまる仕入れます。「丸革」と呼ぶことも。
こんな感じで!

大きさの目安は私の13インチノートパソコン。
左側の凹んでいる辺りがお尻、右側の出っ張っている辺りが頭の部分です。しわしわっとなっている首やわき腹のところよりも、背中にあたるところの方が張りがあり、繊維も密に詰まっていて加工しやすいんですよ。

モデルをしてくれたのは「生成り」の鹿革くん。まったく染色していないヌメ革で、色や風合いの経年変化を楽しめる色です。
この生成りだけでなく、当店で扱う鹿革はほとんどが革にお化粧をしていない「素仕上げ」。そのため傷や汚れは少々付きやすいですが、肌触りは一級品! 永遠になでていられます。

ところでどうしてこんな風に革をひろげているかと言うと、実は Web サイトのプチリニューアルを目論んでおります。
そのために本日はカメラマンさんに来ていただいていたんですね! いつも良いお写真、ありがとうございます!
たとえば! カメラマンさんが撮影している横で私が iPhone X で撮った写真がこちら。

カメラマンさんに撮ってもらった写真がこちら。

……さすがプロ! いつもありがとうございます! ついでに他の色目も!

ブライドルレザーをはじめてひろげる

鹿革をひろげたお写真、今までも何度かお披露目したことはありますが、ブライドルレザーをひろげたところはまだお見せしたことがなかったのではないでしょうか。
ぶっちゃけ、私もはじめて見ました。BC ビジネスリュックは当店が信頼を置いているメーカーさんにつくってもらっていますし、BC トリフォールドウォレットを当工房でつくっているときは京都伊勢丹さんにいましたし……
ご覧ください!

ブルームたっぷり、ブラックかダークブラウンかわかりにくいですが、こちらダークブラウンのブライドルレザーでございます。
鹿革とは違い半裁での仕入れ。こちらのタンナーはブライドルの本場、イギリスのブリストル地方にある「Thomas Ware & Sons」です。革のタンニングの後に10週以上もかけて革に蜜蝋などの成分を塗り込むのだとか。手間暇をかけないとこんな堅牢な良い革はつくれないんですね。

おさらいになりますが、ブライドルレザーもタンニン鞣し、ヌメ革です。ブルームは蝋などのワックス成分なので水をはじきますが、革自体は水に弱いのでお気をつけください!
逆に乾きすぎるとひび割れを起こす可能性がございます。クリームを使ったメンテナンスをお忘れなく! 愛情を込めてお手入れしていただくことで、経年変化を楽しみながら永く愛用していただける革でございます!

先ほどの鹿革、写真からその柔らかさがお分かりになったかと思いますが、ブライドルレザーはご覧の通りピシーっと少しの波打ちもございません。革ってダンボールの筒のようなものに巻いて置いてくことが多いのですが、ブライドルは巻くのも一苦労。
こんな感じで置くのが精一杯です。

下に敷いてある革はブラックのソフト牛革。
そしてもちろん、ブライドルもカメラマンさんに撮っていただきました!

光の当て加減を調整して、

撮って、

確認して、できあがった写真がこちら!

どっちもかっこいい……

さて、本日お見せした写真たちの中で新たに Web サイトに採用されるものはあるのか! その点もお楽しみに、今後の鞄工房山本を見守っていてください!
今回は見て学んでいただく「レザーマニアへの道」でした! また次回(予定は未定ですが)! お会いしましょう!

筆者プロフィール

名前:晴之

奈良県出身 同志社大学卒業
卒業後は高校教師を5年間勤める
2018年4月に鞄工房山本入社
趣味はウィンドサーフィン、スノーボード
好きな科目は数学