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ランドセル屋さんの革製品ブログ

母の日・父の日迫る。
桃色ブックカバーと、みうらじゅん『親孝行プレイ』

2019年4月16日

ブックカバー

2019年母の日、父の日カレンダー

今年の母の日5月12日(日)父の日6月16日(日)です。

それに備えて、ギフトアイディアをご紹介。
するとお思いでしょう。

ブーッ

でございます。

思うに、お客様やこれを読んでくださっている読者の皆様の大半は、私のような親不孝ではないはず。それでも、母の日・父の日を控えたこの時期、
「もっと何かしたいけどどうやったらいいのかわからん!」
「しばらく何もしていなかったので照れくさい」
という状況下におられる方はいらっしゃるかと。

そんな貴女に、貴方にも、みうらじゅん著『親孝行プレイ』をお読みいただきたい。

母の日・父の日の本番までまだ少し日があるので、まずは心の準備をしませんか。というのが今回久々の〈ディア文庫〉、鞄工房山本の鹿革ブックカバー(18色展開・15,000円/税別)に合わせて文庫本をご紹介する企画の第7回です。

「親孝行プレイ」とは:

まずは、「プレイ」なので行動してみる。それで喜んでくれている相手の顔を見るうちに、自分の心がついてくる。
遡れば子供時代、「無邪気」を演じながら実は大人を喜ばせる言動をとっていた私達。それはすでにプレイだった。思春期、反抗期を経てそれが出来なくなってしまっている。
曰く、「親孝行 したいときに 技はなし(では困る)」ということで、次々と心構えやテクニックを伝授してくれます。

少し詳しく言うと、「プレイ」とはこの場合、割り切ってサービス精神を持って役割を演じることによって、本来の目的を成し遂げること。みうら氏の「プレイ」は親孝行に限らず、他の局面(例えば失恋だとか)、これはプレイなんだ、失恋のプレイを演じているんだ、と思うことにより生きやすくする術。

「プレイ」以外に「ブーム」という取り組み方も提唱されています。
んー、なんか楽しそうに思えてきます。やってみたくなりませんか?

「親孝行プレイ」になぜ桃色・鹿革ブックカバー?

すみません、今度こそ、表紙に合わせちゃいました。
と言うかと思いました?

ブッブーッ

でございます。まあ、きっかけはそうでしたが(汗)、なんだかこの、優しいような怪しいような指南術は桃色が合ってます。

しかも懇切丁寧な解説が、

  • いかにオカンの心を鷲づかみにするか
  • 親孝行プレイにおける子供(孫)の役割
  • 親孝行プレイにおける配偶者の役割
  • 親孝行プレイにおける親友の役割
  • 親孝行寿司(寿司屋の大将も重要な役で登場)

と、周囲を巻き込んで行きます。
シチュエーションに合わせて、各人員の配置図もついています。帰省時に自分たち(妻・夫・子供一人)と夫の両親で夕食にスキヤキを食べるとき、どこに皆が座るべきか。テレビとの位置関係。
そうか、そこまで考え抜いて親孝行しなかったから、日本全国の家庭では数々の波乱(あるいはエンドレスな沈黙)を経験することになったのですね。

このプレイは、妄想ではなく現実社会を柔軟に生きていくための優しい/楽しい/しなやかな/健康的な処世術なのですが、実感もこもっていてジンと来る。

(わたしも両親のおかげで、こんなに長身になりました。)

そうすると、テレビで昔あったような「ありえないようなホームドラマ」は、「現実をベースにしたのか?」という問いに対しては「ありえない」ものでしかないが、「このように演じるべき」ものとして提案されていたと考えたら、親孝行講座だったということか。

〈ディア文庫〉では母の日・父の日に何をおすすめするべきか

残念ながら、オカンとオトンにどんな本をあげたらいいか、までは親孝行研究会の代表であるみうらさんのアドバイスがこの本に書かれていません。

プレゼント、という括りで協会の指針を参照すると、親が「年をとった」「枯れた」と思わせるものをあげるのは間違いだそうな。
万歩計、ブーッ。盆栽、ブッブー。

ディア文庫〉で母の日、父の日に何をおすすめするべきか、もう一度考えます……。少なくとも、老いをテーマにした本は全然だめってことですね。

親孝行研究会は、ファッションに関するプレゼントとして、父親へのヤクザファッション(ヴェル◯-チとか)ギフトを推奨したりもしています。
すなわち、「親が同年代から『まだまだ若いね』といわれるわかりやすいもの」が一番喜ばれるということ。親世代が「若い」と認識しているものを子供がプレゼントすることにより「自分がまだ若い」というお墨付きをもらったことになる。ややこしくなってきました。

確かに、こちらが「若い」と認識しているものと親世代がそう認識しているものとでは隔たりがあるのに、そこに気が回らずプレゼントして、結局つかってもらえない、あるいは無理に使わせることになる悲劇はよくあります。
では、本の場合は? 親から見て若者向けの本ってなんや? うーむ。マンガ? あるいは、ここでは言えないような本!?

なんとなく、どうして私がこの時期にみうらじゅんさんの「親孝行プレイ」をご紹介するかおわかりいただけたかと思います。そして、時期と関係なくても楽しいのでおすすめです。
男性に桃色のブックカバーは厳しいと思いますので、補色の千歳緑かなにか合わせていただいて、母の日・父の日のギフト探しの前に、ご自身にプレゼント。

それにしても、仏像に詳しいひとって面白い方ばかりですね。芸能人に限らず、私の知人でもそうなのです。面白い人だから仏像にはまるのか。仏像にはまるような人だから面白いのか。どっちでもええんですけど。

鞄工房山本 二見

筆者プロフィール

名前:二見

大阪府出身 京都大学卒業 ヨーロッパで靴の仕事を12年間経験したのち帰国
バッグメーカーなどを経て2018年8月より現職
好きな文筆家は森鴎外、Albert Camus
好きなミュージシャンは Jimi Hendrix、Cream